プレゼンやスピーチの冒頭で”Sorry for my poor English.” とか謝る人がいます。

以前のブログにも書きましたが、私も一度それをやったことがあります。

そこでは、英語はあくまでも何かを伝えるためのツールなのだから、そこに捉われすぎて肝心の「伝える」がおろそかになってはいけない、ということを書きましたが。。。

そもそも相手がその場にいるのは、何か価値のある話を聞けると思っているからであって、英語を聞きに来ているわけではありません。ネイティブスピーカーでない事だってわかっているし、流ちょうな英語も完璧な英語も求めてはいません。

一方、言ってる側だって、多くの場合は本当に「謝罪」という意図で言っているわけではないと思われます。 そもそも謝罪が必要なくらい話せないならその場には出てきていないだろうし、そこにいる時点でそれなりに話せる自信はあるはず。

つまり、そこそこ自信はあるのに「いやいや私の英語なんて」とへりくだって見せる、日本人的な「謙遜」なのではないかと推察します。それを意図しているかどうかは分かりませんが。

しかし謙遜なんてものの存在を知らない人たちが、冒頭で理由もなく謝られたら、「そんなに自信がないの?」「この人大丈夫?」と感じて、話の内容に対する信頼感が下がってしまうかもしれません。”Sorry”なんて言う必要など全然ないし、むしろそれによって後のコミュニケ―ションが上手くいかなくなる可能性だってあるのです。

そうはいっても、そういう一言を言いたくなる気持ちは分からないでもありません。本当に意図するところは、「流ちょうな英語じゃないけど一生懸命話します。聞いてください。」ということなんじゃないでしょうか。

そんな時に使うと良いのが、 ”Bear with me.”  という表現です。

直訳すると「我慢して」になりますが、ニュアンスとしては、「ちょっとご不便をおかけするかもしれないけど、お付き合いくださいね」的な感じ。何かに手間取ってちょっと相手を待たせる時とか、会議などで背景説明がちょっと長くなる時とかに、ネイティブもよく使っています。

これは、お互いが対等な立場という前提で、相手の協力を要望(リクエスト)する表現ですね

私の英語、流ちょうじゃないかもしれないけど、こっちも頑張って話すから、一生懸命聞いてね、お互いに協力してコミュニケーションをしていきましょうね、とリクエストをする方が、大した理由もないのに一方的にごめんなさいと謝るよりもずっと好ましいと私は感じるのですが、どうでしょうか。