いくら説明しても相手が言うとおりに動いてくれない、とか、相手の言うとおりにしたのに「こうじゃない」と怒られた、ということはないでしょうか。
 
こういうミスコミュニケーションが起こる原因の一つが、「同じ言葉を(微妙に)違う意味で使っていること」です。
 
例えば、上司が部下に「営業のプランを作っといて」と指示したとします。
 
「プラン」という言葉の意味するものが、両者の間で明確に定義されていれば良いのですが、そうでない場合、どういうことが起こるかというと。。。
 
上司がほしかったのは「具体的な営業先のリストと訪問スケジュール」だったのに、部下が用意したのは「営業戦略プラン案」。
 
その結果「(上司)ほしかったのはこれじゃなんじゃないんだけど…」「(部下)一生懸命やったのに…」みたいなことになるわけですね。
 
そして、その言葉が抽象的であればあるほど、そういうことは起こりやすくなります。
 
一番困るのは、「これ、ちゃんとやっといてね。」でしょうか。抽象度の高さ、ハンパないですよね。
 
余談ですが、私は昔、上司に延々と2時間にわたってお酒を飲みながら「あのさ、ちゃんとやってくれないと困るから」と言われ続けたことがあります。彼はいったい私に何をどうしてほしかったのでしょうか。若かった私は、とりあえず「はい、がんばります」とかなんとか返事をしていたような気がしますが。。。
 
ちゃんとやってと言われても、その「ちゃんと」が何を指すのかが具体的にわからないと、言われた方は困ってしまいますよね。
 
こういう時に必要なのが「辞書合わせ」。
つまり、その言葉に対して持っている定義が何なのかをお互いに共有して、すり合わせをするということです。
 
「ちゃんと」の例で考えれば、「ちゃんと」とは、いつまでに、何が、どうなっている状態なのかという定義を明確にして、共有するということ。それがわかって初めて、相手も具体的に何をどうすればよいか、そのために必要な行動は何なのかを考えることができるのです。
 
「辞書合わせ」をしてみると、意外と言っている本人も、具体的に何がどうなってほしいのか明確に分かっていなかった、ということが発覚することもあり、また、そこから根本的な課題が見えてくることもあったりします。
 
誰かに何かをお願いしたり指示したりするときに、言葉の意味を共有できていないと、「ちっとも言った通りにやってくれない」「一生懸命やっているのに全然満足してくれない」とお互いイライラすることになってしまい、それが続くと関係性もギスギスしてきますよね。
 
最初に「辞書合わせができているかな?」と確認をしておくことで、ミスコミュニケーションが減って意思の疎通もスムーズになります。
 
良かったら試してみてください。