コーチをつけるメリットの一つに、「コーチからのフィードバックによって、自分の状態を客観的に捉え、自ら行動やあり方を修正することができる」というのがあります。今日は、これについて少し書いてみたいと思います。

突然ですが、もしこの世の中に鏡がなかったら、あなたは自分の身なりを整えることができますか?

鏡なしで、きれいにメイクできるでしょうか。
(男性の方は「きれいにヒゲをそれるか」をイメージしてお読みください)

おそらく至難の業だと思います。

眉は、適切な位置に、適切な長さ・太さ・濃さで描けているのだろうか?
口紅ははみ出さずにきれいに塗れているのだろうか?、

「多分こうなってると思う」レベルでは、心配で外を歩けませんよね。

私たちは鏡に映すことで、初めて自分の姿を客観的に見ることができます。
例えば眉が長すぎたとか、太すぎたとか、左右の高さが違っていたとかです。

やり方はもう分かっているから、鏡に映してどんなふうに描けているかさえわかれば、自分でちゃんと修正して、きれいにメイクすることができます。

「自分の状態を客観的に捉え、自ら行動やあり方を修正する」というのは、こういうことです。

コーチングの中でもこういうことがよく起こります。
クライアントさんは、ゴールに向かって進むために、自分が何をやるべきか、どうやるべきか、ちゃんと分かっています。

けれども、時々、自分の現状を客観的に捉えることができなくなることがあります。

そうすると、うまくいかなかったり、迷ったり、動けなくなったり、不安になったり。で、行動が止まってしまいます。

そんな時にコーチがするのは、クライアントさんの「鏡」になることです。「あなたは今、こうなっていますよ」という客観的な情報を、鏡に映すように、ありのまま率直にお伝えします。

クライアントさんは、コーチという「鏡」に映して自分を客観的に見ることができると、こちらがそれ以上何も言わなくても、自分で問題点を認識し、解決方法を見つけて再び動き出せるようになるのです。

人間の五感は、外の情報はキャッチしても、自分の情報はほとんど取っていません。
人のことはよく見えるのに、自分のことは意外とわかっていない、ということはよく起こることです。

だからこそ、自分を映す「鏡」としての存在であるコーチに価値を見いだす人が増えているのではないかと考えています。