「プレゼンス」という言葉をご存知でしょうか。
 
“presence”:日本語では 「存在感」と訳されます。
 
ビジネスニュースの中などで「最近国際社会における中国のプレゼンスが高まっている」…というふうに使われるのを聞いたことがある方も多いと思いますが、ここでお話したいのは、個人について使う「プレゼンス」。
 
外見、振る舞い、雰囲気、オーラ、気といったものを含めたその人の「存在感」「在り方」のことです。言葉を変えると、落ち着きや自信を醸し出し人を惹きつける能力、ともいえるかもしれません。
 
例えばあなたは、まだ何も話をしているわけではないのに「この人の話を聞きたい」と思わせるようなたたずまいの人や「どんな人なんだろう」「この人のことをもっと知りたい」と惹きつけられる人に会ったことはないでしょうか。
 
それは、その人の「プレゼンス」のなせる業です。プレゼンスの高い人は、その存在感だけで人を惹きつけるのです。
 
反対に、話すことは立派だけれど、なんだか信用できない、魅力を感じない、ということもあるかと思います。それは、その人の「プレゼンス」が低いから。
 
良いことを言っているのに見た目がよれよれしている、とか、仕事はできるのに落ち着きがなくてバタバタしている、という人は、残念ながらプレゼンスが高いとは言えません。
 
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。アメリカの心理学者メラビアンの行った実験によると、「感情を伝えるコミュニケーション」で、言語情報と聴覚情報と視覚情報が矛盾した場合、相手が重視するのは
 
言語情報(話の内容、言葉そのものの意味)7%
聴覚情報(声の質・速さ・大きさ・口調など)38%
視覚情報(見た目・表情・しぐさ・視線など) 55% 
というものです。
 
この実験の結果が示しているのは「話の内容と、声のトーンや見た目、表情、振る舞いに矛盾がある場合は、人は話の内容よりも声や外見の方を重視する」ということ。コミュニケーションの際に、人は話の内容以外の情報にも大いに影響を受けているということです。
 
だから、いくら良いことを言っても、話し手が自信がなさそうだったり、何だか落ち着きがなかったり、質疑応答への対応がぞんざいだったり、という態度だった場合、話の内容が十分に伝わらなくなる…ということになるのですね。
 
自分が言っていることを受け取ってもらうためには、まず自分のプレゼンスを高める必要がある、とも言えそうです。
 
ではプレゼンスは、何からつくられ、どのように高めればよいのでしょうか。
これは話すと長くなりますので、また今度。