最近は自動翻訳の機能が格段に進歩していると言います。

Googleの翻訳機能などを使ってみると、まだまだ改善の余地があるような気はしていますが、そのうち精度も上がってくるのでしょうね。

では会話の通訳機能はどうでしょう。

通訳は、 話し手が言葉を発する→その音声を認識する→その音声から話し手の意図する内容を認識する→その意図を反映して翻訳する→聞き手にそれを伝える というプロセスで、書いてある言葉を翻訳するよりも難易度はかなり高そうです。

特に、意図する内容を認識するところが難しそうですが、人工知能が膨大な用例を蓄積すれば、この辺も可能になるのでしょうか?

話した言葉が瞬時に翻訳されて相手に伝わる...ドラえもんに出てくる「ほんやくコンニャク」みたいです。

ついこの前まで不可能と思われていたことが次々に可能になっている今の時代のことですから、そのうち本当に「ほんやくコンニャク」レベルの翻訳技術が登場するかもしれません。

では、ほんやくコンニャクがあれば、語学を学ぶことなく世界中でコミュニケーションが上手くいくのかというと…そこは、ちょっと疑問です。

言語を学ぶということは、相手の言葉を理解しようとする中で、相手の持つ文化的な背景も理解しようとする姿勢を自分の中に養うということ。

また、それは裏返せば自分の持つ文化的な文脈に対する自覚を持つことでもあります。

人はふつう、自分が当たり前と思っていることは疑問に思うこともなければ、あえて口に出すこともありません。そしてそれが、伝わらなかったり誤解を生んだりする原因になります。

自分も相手もそれぞれの文化の中の「当たり前」を前提に話していると知ることは、相互理解の第一歩と私は考えています。

で、ほんやくコンニャクのおかげで、そういうことをすっ飛ばして言語だけが変換されて、はたして上手くコミュニケーションがとれるんでしょうか?

「言ってる言葉の意味は分かるけど、意図がちっとも分からない」とか、「なんであんな言い方をするのか理解できない」とかいうかみ合わないコミュニケーションが頻発する。。。そんな気がします。